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2010年7月30日(金) 05:10 JST

トップを狙えない翻訳分野は積極的にやらないという選択

わたくしどもは、現在、登記簿謄本の翻訳や戸籍謄本の翻訳を主に取り扱っています。

背景には 「トップを狙えない翻訳分野は積極的にやらないという選択」 があります。
翻訳サービス合同会社のベースとなっているのは翻訳会社ソリュテックですが、翻訳会社ソリュテックというのは、技術翻訳からスタートし、その後、守備範囲を広げていった結果、翻訳能力という点においては様々な分野の翻訳に対応できるようになったわけですが、ここ数年は 「技術によるスーパー・ニッチ」 を目指す方向に舵を取っています。 所謂 「特化」 とか 「選択と集中」 というやつですね。

幅広い翻訳分野に対応できるというのは 「何でも揃うスーパーマーケット」 的であり集客効果は高まりますが、反面、生産効率は落ちます。 これはジレンマです。 

インターネットの発達とともに翻訳の世界ではボーダレス化が進みましたが、そうなってくると、「何でも揃うスーパーマーケット」 的な翻訳会社というのは別に珍しくもなんともなくなってくるわけで、競争も激しくなってくるわけですね。 その競争に足を突っ込んだら最後。 勝ち続けるために規模を拡大し続けるか、体力尽きて死ぬか、そのどちらかになるでしょう。 

翻訳会社ソリュテックはというと、その競争に足を突っ込むという道は選択せず、他の一般的な翻訳会社と異ならせしめる能力について検討し、持てる 「コンピュータによる情報処理技術」 を翻訳に活かす道を模索し始めます。 そして、まず、得意分野の1つであった登記簿謄本の翻訳というニッチな分野で独自の自動処理技術の開発を開始。 遡ること約3年前にその技術による処理システムが完成。 登記簿謄本の翻訳の作業効率を飛躍的にアップさせることに成功しました。

そのような中、リーマンショックで未曾有の世界的大不況に突入し、翻訳需要も大幅に減ることになるわけです。 当然、競争会社間のサバイバル合戦が一層激化し、競争者が多い一般的な翻訳の場合だと翻訳料金が下落。 収益率も悪化します。 一方、独自の自動処理技術で、もともと低コストで翻訳できていた登記簿謄本の翻訳では、そこそこの利益をキープすることができていました。

そのようなことから 「技術によるスーパー・ニッチ」 への方向性の正しさが認められた形となり、コラボレーションによる戸籍謄本の翻訳の処理の自動化にも力が入れられていくことになります。 そして、八方美人的な翻訳会社から、登記簿謄本の翻訳や戸籍謄本の翻訳を主に取り扱う翻訳会社へと変貌。 トップを狙えない翻訳分野は積極的にやらないという選択が定着していくこととなります。 顧客窓口である翻訳サービス合同会社も必然的にそういった翻訳を特に多く取り扱うようになるわけです。

トップを狙えない翻訳分野は積極的にやらないというのは、ある面、新たな事へに取り組むチャンスを失うことにもなりますが、今の時代は、そういった犠牲を払ってでも、得意な分野に特化していかなくてはならないということかと思っています。


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