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2010年9月 5日(日) 07:48 JST

翻訳サービス提供者の良心

先日「節操が無い翻訳会社の増加をもたらすネット広告」という記事で 「宣伝広告主体型の営業」 を行っている節操の無い翻訳会社のお話をしましたが、これを掘り下げていくと 「翻訳サービス提供者の良心」 が問われる問題であることに気付かされます。 翻訳サービスというのは、もちろん、その翻訳サービスを買ってくれるお客様がいなければ成り立ちません。 そこで 「どうやってお客様にその翻訳サービスを買ってもらえるか」 が問題となるわけです。

翻訳サービス提供者(翻訳会社など)を観察していると、大きく分けて2つのアプローチが見られます。

・ 翻訳サービスそのものに重点を置くアプローチ
・ 販売手法に重点を置くアプローチ

翻訳サービスそのものに重点を置くアプローチというのは 「物が良ければ売れるだろう」 という信念に基づくもので、社長が技術畑を歩いてきたような技術系・製造系の翻訳会社で多く見られます。

販売手法に重点を置くアプローチというのは 「より多く売るには優れた販売テクニックが必要だろう」 という信念に基づくもので、社長が営業畑を歩いてきたような販売系・流通系の翻訳会社で多く見られます。

現実的には、提供する翻訳サービスがいくら良いものであっても、お客さんになるかもしれない人(顧客見込層)がその翻訳サービスを知ることができなければ、買ってもらうことはできませんし、販売テクニックがいくらあっても、提供する翻訳サービスがどうしようも無いものだったら興味を持ってもらえたとしても最終的に買ってくれるところまでは至りませんので、上記の2つのアプローチの両方に重点が置かれるわけですが、それでも 「あー、この翻訳会社は 販売手法に重点を置くアプローチを採っているな」 と思って、社長さんのプロフィールを探してみると、たいてい、昔、営業職に就いていた方だということがわかります。

ということで、まあ、どちらのアプローチを採るにせよ。 それが極端に偏ったものでなければ良いのですが、先日「節操が無い翻訳会社の増加をもたらすネット広告」という記事ので書きました 「宣伝広告主体型の営業」 を行っている節操の無い翻訳会社の場合ですと、このバランスが極端に悪く、販売手法にばかり重点を置くアプローチとなっていたわけです。

言い換えれば 「コストパフォーマンスの悪い翻訳サービスを、販売テクニックを駆使して売りつける」 アプローチであり、そこには、顧客に対する良心は感じられません。

販売テクニックというのは、世間では 「営業努力」 という名目のもとで美化されていますがダマシのテクニックに通じるところがあります。 消費者全員ががそのようなテクニックを見抜く目を持てば、そういう翻訳会社は立ち行かなくなることでしょう。

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