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2010年7月30日(金) 05:11 JST

帰化

特に戸籍謄本の専門用語というわけではありませんが、なぜ、その国の国籍を取得することを 「帰化」 というのか、ちょっと興味深いテーマだと思いましたので、取り上げることにします。 帰化は英語で 「 Naturalization 」 ですね。 戸籍謄本で見かけるの句としては以下のようなものがあります。

・ 帰化日:Date of Naturalization
・ 帰化の際の国籍:Nationality at the time of Naturalization
・ 配偶者の帰化 :Naturalization of Spouse
・ 配偶者の帰化日:Date of Naturalization of Spouse

英語の Naturalization の方は、ある国の中で 「外国人」 というのは、不自然な存在であるわけですから、それを、その国に人という自然な存在にすると考えれば納得できるのですが、日本語の 「帰化」 というのは妙な言葉だなあと・・・。 で、調べました。

要約すると

帰化という言葉自体は、中国から持ち込まれたもので、帰化の 「帰」 というのは、屈服して従うことを意味する 「帰順」 とか 「帰服」 から来ている。 そして 「帰化」 とは、王と敵対していた周辺の異民族が、王に屈し、王の支配下に入るという意味だった。(現在の「帰化」の意味とはだいぶ違う)

その後、日本で独自の進化を遂げ、大和朝廷と敵対していた周辺民族が、大和朝廷に屈し、大和朝廷の支配下に入るという 「大和民族化」 の意味で使われるようになる。

さらにその後、 「大和民族化」 が 「日本国民となる」 の意味に変化し幅広く使われるようになり、単に 「外国籍であった人が日本国籍を取得する」 という意味となった。

というところだろうか。 まあ、とにかく 「帰」 というのが、今、我々が普通に使っている 「帰」 という漢字が持っている意味とは違って、どちらかというと 「寝返る」 などの 「返」 に近いニュアンスだったわけで、さらに、本来の 「帰順」 とか 「帰服」 の意味は現在の 「帰化」
からは抜けてしまっているわけだから、それは、現代の我々が見たら変な言葉だなーと感じるのは当然ですよね。

中国語ルーツでもともと漢字のニュアンスが違っている上に、上記のような変遷を辿ってねじ曲がったのでは、ピンと来なくても仕方ないと納得したのでありました。

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