戸籍謄本は絶滅するのか
2009年9月18日(金) 22:22 JST
現在、戸籍謄本やそれを電算化した戸籍事項証明書(以降、簡単のため単に戸籍謄本という)を用いて、両親、配偶者、子供などの「親族関係」や出生や結婚などの「イベントが生じた年月日」を記録し証明する方法を採っているのは日本と台湾だけです。
以前は韓国でも戸籍謄本が使われていましたが、2008年度から戸籍制度が廃止されたため戸籍謄本も発行されなくなりましたし、中国にも戸籍制度はあるものの、これは国家が人民を管理するためのもので非公開となっており民間人に戸籍謄本を発行するようなシステムではありません。
ちなみに、台湾ですが、台湾人との国際結婚などの場面では本人情報の確認に戸籍謄本が用いられているようなのですが、国民党政権が破れて以降、戸籍制度は運用停止となっているとの話もありますので、どうも日本ほどきちんとしたシステムとしては機能していないのかもしれません。
このように、国際的に見ると非常に 「レア」 な戸籍謄本なのですが、はたして日本の戸籍謄本は将来も存続するものなのか考えてみました。(以下本文へ続く) 結論から言えば、私は、恐らく、日本の戸籍謄本は、世界でも稀な存在として生き残ると考えています。
なぜならば、日本の戸籍謄本は情報が統合されている点で何かと便利だし、時代に合わせて変化させてきたため多くの日本人にとって不都合の無いものとなっているからで、それを変えるほど大きな問題があるとは思えないからです。 それに、若干の伝統と文化的な意義・価値というのもあるかもしれませんね。
外国の識者の中には日本の戸籍制度を高く評価する方もおられるようですし、韓国で日本から持ち込まれた戸籍制度が、現在は廃止されたものの、長い間、かつて反日感情が高かった時代でさえ廃止されなかったわけで、それが、いかに戸籍制度が優れたものであるかを証明しているといえます。
もし、戸籍制度を廃止して異なる方法に切り替えると、変更に伴うコストや混乱などのデメリットが生じるわけですが、そのデメリットを上回るメリットがなければ、戸籍制度が廃止されることは無いと考えられるわけです。
日本の戸籍制度に対して問題があるとお考えになられる方もいらっしゃると思いますし、確かに欠点もあると思いますが、それは、戸籍制度を廃止する方向で解決していくのではなく、現在の戸籍制度を改善していくことで克服する方向性の方が妥当かと考えられます。
ちなみに、韓国で戸籍制度が廃止されたから日本でもという考え方をされる方がいらっしゃるかもしれませんが、韓国で廃止された戸籍制度は、現在の日本の戸籍制度とは異なるため、韓国にいける廃止理由を日本の戸籍制度に適用することはできないと考えられます。
廃止された韓国の戸籍制度は、昔の男性優位な制度が時代の流れにあわせて改善されないまま運用されていたため、男女平等を定めた憲法に抵触すると判断されたようで、それを根拠となり廃止されたということだと思いますが、今の日本の戸籍制度では「家長」という概念も無くなっており、別段、男性優位ということは無いのではないかと考えられるからです。
それと、韓国での戸籍制度の廃止は、韓国の戸籍制度の生い立ちが日本の影響によるものであるため過去の日本の影響を断ち切りたいという思惑が働いたため、戸籍制度を改善するという方向性ではなく、廃止して別の制度に移行という方向性になったのではないかと考えられます。
ただし、時代に合わせて変化させてきたため、戸籍という名前が実態とそぐわなくなっていることから、戸籍という名前は他の名前に置き換わる可能性があるのではないでしょうか。
なにせ、現在の日本の戸籍は、親と同じ家に住んでいても20歳以上で結婚歴がなければ自分の意思で自分の戸籍を持てるというような自由が認められており、厳密な意味では 「戸=家」 単位で編製されているとは言えないので戸籍という言い方は現状にそぐわないし、また、昔のような「家長」を中心に家族をまとめるという概念も無くなっているわけで、一般的な概念の「家族」単位とも違うわけですからね。
戸籍謄本のことを、英語でファミリー・レジスタと訳しますが、これも家族登録簿というような意味で捉えると、ちょっと無理があると思います。 幸いなことに、英語のファミリーというのは受持範囲が広くて、家族という意味の他にも群・族という意味にも使われるので、1つの戸籍という入れ物の中に入っているのが「群・族」という括りであると考えることができるため、ファミリー・レジスタという訳語でもOKという理屈は付けることができますので、まあ、定訳でもありますし、まあ、いいかというところです。
以前は韓国でも戸籍謄本が使われていましたが、2008年度から戸籍制度が廃止されたため戸籍謄本も発行されなくなりましたし、中国にも戸籍制度はあるものの、これは国家が人民を管理するためのもので非公開となっており民間人に戸籍謄本を発行するようなシステムではありません。
ちなみに、台湾ですが、台湾人との国際結婚などの場面では本人情報の確認に戸籍謄本が用いられているようなのですが、国民党政権が破れて以降、戸籍制度は運用停止となっているとの話もありますので、どうも日本ほどきちんとしたシステムとしては機能していないのかもしれません。
このように、国際的に見ると非常に 「レア」 な戸籍謄本なのですが、はたして日本の戸籍謄本は将来も存続するものなのか考えてみました。(以下本文へ続く) 結論から言えば、私は、恐らく、日本の戸籍謄本は、世界でも稀な存在として生き残ると考えています。
なぜならば、日本の戸籍謄本は情報が統合されている点で何かと便利だし、時代に合わせて変化させてきたため多くの日本人にとって不都合の無いものとなっているからで、それを変えるほど大きな問題があるとは思えないからです。 それに、若干の伝統と文化的な意義・価値というのもあるかもしれませんね。
外国の識者の中には日本の戸籍制度を高く評価する方もおられるようですし、韓国で日本から持ち込まれた戸籍制度が、現在は廃止されたものの、長い間、かつて反日感情が高かった時代でさえ廃止されなかったわけで、それが、いかに戸籍制度が優れたものであるかを証明しているといえます。
もし、戸籍制度を廃止して異なる方法に切り替えると、変更に伴うコストや混乱などのデメリットが生じるわけですが、そのデメリットを上回るメリットがなければ、戸籍制度が廃止されることは無いと考えられるわけです。
日本の戸籍制度に対して問題があるとお考えになられる方もいらっしゃると思いますし、確かに欠点もあると思いますが、それは、戸籍制度を廃止する方向で解決していくのではなく、現在の戸籍制度を改善していくことで克服する方向性の方が妥当かと考えられます。
ちなみに、韓国で戸籍制度が廃止されたから日本でもという考え方をされる方がいらっしゃるかもしれませんが、韓国で廃止された戸籍制度は、現在の日本の戸籍制度とは異なるため、韓国にいける廃止理由を日本の戸籍制度に適用することはできないと考えられます。
廃止された韓国の戸籍制度は、昔の男性優位な制度が時代の流れにあわせて改善されないまま運用されていたため、男女平等を定めた憲法に抵触すると判断されたようで、それを根拠となり廃止されたということだと思いますが、今の日本の戸籍制度では「家長」という概念も無くなっており、別段、男性優位ということは無いのではないかと考えられるからです。
それと、韓国での戸籍制度の廃止は、韓国の戸籍制度の生い立ちが日本の影響によるものであるため過去の日本の影響を断ち切りたいという思惑が働いたため、戸籍制度を改善するという方向性ではなく、廃止して別の制度に移行という方向性になったのではないかと考えられます。
ただし、時代に合わせて変化させてきたため、戸籍という名前が実態とそぐわなくなっていることから、戸籍という名前は他の名前に置き換わる可能性があるのではないでしょうか。
なにせ、現在の日本の戸籍は、親と同じ家に住んでいても20歳以上で結婚歴がなければ自分の意思で自分の戸籍を持てるというような自由が認められており、厳密な意味では 「戸=家」 単位で編製されているとは言えないので戸籍という言い方は現状にそぐわないし、また、昔のような「家長」を中心に家族をまとめるという概念も無くなっているわけで、一般的な概念の「家族」単位とも違うわけですからね。
戸籍謄本のことを、英語でファミリー・レジスタと訳しますが、これも家族登録簿というような意味で捉えると、ちょっと無理があると思います。 幸いなことに、英語のファミリーというのは受持範囲が広くて、家族という意味の他にも群・族という意味にも使われるので、1つの戸籍という入れ物の中に入っているのが「群・族」という括りであると考えることができるため、ファミリー・レジスタという訳語でもOKという理屈は付けることができますので、まあ、定訳でもありますし、まあ、いいかというところです。