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2010年7月30日(金) 05:05 JST

英国ビザ申請での翻訳会社リストはどこへ

 

先日、ある英国ビザ申請に精通なさっている方と電話でお話をしていたのですが、英国の公的機関の英国ビザ申請に関するウェブサイトに Translation Agents List (翻訳会社リスト)というのがあり、そこに掲載されている翻訳会社の翻訳料金というのが、べらぼうに高いとおっしゃってました。

私 は、当初、そのような高料金路線を行く翻訳会社の翻訳サービスと、我々の消費者目線で低料金路線を行く翻訳サービスは根本的に競合するはずもないし、自由 主義経済なのだから、どの翻訳会社がどのような翻訳料金を設定しようが構わない(その翻訳会社を選ぶかは消費者の自由)と思って、あまり問題には感じな かったのですが、更にその英国ビザ申請に精通なさっている方の話を聞くうちに、ちょっと問題かもしれないなと思うようになりました。

という のは、どうも、申請者の中には、その Translation Agents List に掲載されている翻訳会社を使った方が審査が有利になると期待して、必要以上に高い翻訳料を払って Translation Agents List に掲載されている翻訳会社を利用するケースが少なからずあるのではないかと思い始めたからです。

現実的には、我々は膨大な数の英国ビザ申請 用書類を翻訳しているわけですが、現在のところ全て問題なく受理されており、Translation Agents List に掲載されている翻訳会社を使ったからと言って、審査が優遇されることは無いのではないかと考えられます。

それで、気になり始めたので、その Translation Agents List を探したのですが、これが見つからない。 とある翻訳会社のホームページの中に 「弊社は、英国ビザ申請センターのウェブサイトで、Translation Agents List(翻訳会社リスト)に掲載されている翻訳会社です」 みたいなことを書いてあるし、また別の翻訳会社のホームページの中にも 「弊社は、英国ビザ申請センターのウェブサイトの翻訳会社リストTranslation Agents List」に掲載されています。」 みたいに書いてあるし、また別の翻訳会社のホームページには 「弊社は、英国ビザ申請センターのホームページにて、申請書類の適切な翻訳に「対応可能な翻訳会社」として紹介されています。 」 みたいに書いてある。 なのに何故見つからないのだ・・・???

と思っていたら、とある民間のイギリス留学に関する情報ページに 「翻訳会社一覧についてはビザ申請センターホームページをご参照ください。」 とあって、リンクが貼られているのを発見。 で、そのリンクをクリックしたら、リンク先の英国ビザ申請センターのサイトのページには 「The resource cannot be found.」 の文字。 ふーむ、これはもしかしたら英国ビザ申請センターの Translation Agents List のページは、昔はあったものの、もう存在していないということなのかもしれない。

も しかしたら、特定の翻訳会社を公的機関のサイトで紹介することは、それがあくまで申請者の利便性を考えた 「おせっかい」 でやっていることであっても、著しく民間企業の競争を阻害することとなり、公平さを欠く結果になることに気がつき(あるいは誰かから指摘され) その Translation Agents List  の掲載を中止したのかもしれませんね。 今度、英国ビザ申請に詳しい人と話す機会があったら確認しよっと。

ということで、いまいちスッキリしないまま、ここで一旦調査打ち切りとなりました。(ちゃんちゃん♪) 



P.S. 判明しました!

英国ビザ申請センターは 「翻訳会社リスト」 という表現を(少なくとも現時点では)使っておらず 「翻訳業者リスト」 という表現を使っているため、ネット検索でひっかからなかったのでした。

それにしても、英国ビザ申請センターの翻訳業者リストは、時々誤解を生む元となっているようですね。 ブログなどで「安全のために英国ビザ申請センターが推奨する翻訳会社を使ったが、翻訳料金が高いわ時間はかかるわで腹立たしい」的な記事を目にすることがありますが、はっきり言って、そういう方は勉強不足か極端な安全思考かのどちらかではないかと思われます。 まあ、飛んで火に入る夏の虫というか、自業自得と言ったところではないでしょうか。

そもそも、英国ビザ申請センターの翻訳業者リストは、翻訳会社を指定するものでも推奨するものでもありません。 英国ビザ申請センターの翻訳業者リストは 「どこに翻訳を頼んだら良いかわからない人を助ける」 程度のものなのです。

また、当方の調査からは、ビザが通りやすくなるよう特別に優遇されている痕跡は発見できませんでした。

以下に、英国ビザ申請センターの翻訳業者リストが翻訳会社を指定するものでも推奨するものでもなく、また、掲載されている翻訳会社が特別に優遇されているとは考えられない理由をまとめます。

(1) 合同会社VFS サービシズ・ジャパンが運営している「英国ビザ申請センター」の VFS GLOBAL のサイトの中の「申請方法」のページには、親切にも以下のように注意書きが行われています。

「翻訳業者リストは皆様のご要望にお応えして掲載しておりますが、VFS GlobalまたUKBA共、いずれの会社をも推奨するものではなく、それぞれの適性や請負内容に関しては一切の責任を負いかねます。」
(http://www.vfs-uk-jp.com/japan/ の「申請方法」のページより抜粋)

(2) 弊社が関連する翻訳会社ソリュテックでは、特にそのようなリストに掲載を求めたこともありませんので掲載はされておりませんが、過去、英国ビザ申請用途であろう通帳翻訳や戸籍謄本翻訳などを数多く手がけております。 その上、1件も翻訳会社ソリュテックの落度で不受理になったことはありません。

従って、リストに入っているかいないかによる差別は行われていないと判断するのが妥当を考えられます。

(3) インターネット検索を行うと、英国のビザ申請に関する翻訳サービスを行う翻訳会社や翻訳機関はごまんとあり、むしろ翻訳業者リストに入っていない翻訳会社や翻訳機関の方が活発に活動しているのが現状です。

もし、翻訳会社や翻訳機関がリストに入っているかいないかで差別されているとすれば、リストに入っていない翻訳会社や翻訳機関は衰退するであると考えられますが、そうなっていないということは、リストに入っているかいないかによる差別は行われていないと判断するのが妥当を考えられます。

(4) インターネット検索を行うと、経験者のが推奨しているのはほとんどが英国ビザ申請センターの翻訳業者リストに掲載されていない翻訳会社であり、英国ビザ申請センターの翻訳業者リストに掲載されている翻訳会社の翻訳料金が高いというのが定説となっている。(注:英国ビザ申請センターの翻訳業者リストに掲載されている全ての翻訳会社の翻訳料金が高いのかどうかは、当方では確認していません。ここでは、あくまで定説になっているということを申し上げているのみです。) また、英国ビザ申請センターの翻訳業者リストに掲載されている翻訳会社の翻訳だから審査にパスしたという報告は見られませんでした。

もし、英国ビザ申請センターの翻訳業者リストに掲載されている翻訳会社が優遇されているならば、インターネット上の記事から何がしかのサインが読み取れるはずですが、そのようなサインは一切読み取れませんでした。

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