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2010年9月 5日(日) 08:08 JST

不況の背景を考える

今回の不況の原因は、もちろん、サブプライム問題に端を発した信用収縮に伴う経済活動の低迷であるが、筆者は、今の世の中は不況になりやすい構造なのではないかと思うようになった。 何がなんでも買いたいものが無いのだ。 人は、何がなんでも買いたいものがあれば、少々無理をしても購入努力をする。 うちの親は、一軒家が買いたかったのだろう。 コツコツ蓄えて家を購入した。

僕だって、昔は欲しいものがいっぱいあった。 学生時代は電気小僧だったので、秋葉原には「よだれ」が出るほど欲しいものが「てんこ盛り」だった。(当時の秋葉原は今のようなサブカルチャーはマイナーで、エレクトロニクス文化の聖地だった)

まあ、貧乏学生だったので経済的にはそれほど貢献していないが、それでも、BCLやアマチュア無線の通信機やアンテナは欲しくて、頑張って購入したし、電子部品なんかも結構買った。

それが、今はどうだ。 そこまでして買いたい物が無いのだ。 車はほとんど乗らないのでレンタカーで十分だし、一級船舶免許を持っていても仕事で忙しいのでクルーザーなどでのんびりした余暇など夢のまた夢。そんなだから買いたい物も出てこない。 一番欲しいものは 「心」 とか 「愛」 とか、そんな非工業的なものだ。


車離れが進んでいると言われることに鑑みても、この傾向は、私だけではないと言えるのではないだろうか? 大多数の人は、既に多くの物質に囲まれており、これ以上、新たに無理してまで買いたいと思う物やサービスが無いような 「満腹状態」 にあるので、消費に力強さが無い。 だから、ちょっとでも景気が悪くなると、人々は財布のヒモを締めるのみとなる。 無理して買わない。

つまり、私は、消費を牽引する強力な商品が存在しなくなったことが、不況対する抵抗性を弱め、影響を受けやすくする大きな原因として掲げられるのではないかと考える。 もし、このまま、無理してまで買いたいと思う物やサービスが出てこないまま2009年に突入するとなると、本当に日本国では息の根が止まってしまう会社が続出し、失業大国日本になってしまうのではないかと考えられる。

翻訳サービス合同会社 たぶき


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