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2010年9月 9日(木) 10:57 JST

翻訳会社のイス取りゲーム

少し前まで、検索エンジンで「翻訳会社」を検索すると、翻訳サービス合同会社の兄弟会社である翻訳会社ソリュテックが上位に表示されていたものだが、昨今、その順位を落としている。その理由は… 兄弟会社の翻訳会社ソリュテックにとっては、あまり喜ばしい話では無いのですが、興味深い話だと思いますので話題にしたいと思います。

十年一昔とは言いますが、翻訳会社というのは、ここ10年で劇的に仕事のスタイルが変わりました。 昔は「紙」ベースでの翻訳が主でしたが、現代は、ワープロなど電子的手法で作成された文書をメールなどの電子的手法で受け取り、翻訳して電子的に納品するというのがメインストリームです。 そのため、今の翻訳会社は、言語という情報をインターネットで交換および変換する 「IT企業」 であるとも言えます。

この現代において、インターネット経由での受注を重んじる翻訳会社は着実に増えており、新しい翻訳会社ほどインターネット経由での受注に力を入れているように思えます。 インターネット経由での受注で欠かせないのが、検索エンジンでの上位表示ということになりますが、景気が悪くなってきて、翻訳依頼が減った翻訳会社ほど、人手が余りますので、検索エンジンでの上位表示に力を注ぐことになります。 そして、その会社は検索エンジンでの上位表示を勝ち取ることになりますが、逆に、その反動でランクダウンする翻訳会社も現れます。 今の翻訳会社ソリュテックがその良い例かと思います。 しかし、ランクダウンした翻訳会社はリベンジへと向かいます。 そうして、一段と検索エンジンでの上位表示を巡る競争が厳しくなるという構図です。

景気が悪くなれば悪くなるほど、翻訳会社では検索エンジンでの上位表示を巡る競争が激化するということで、生き残りをかけたサバイバルレースの一端を、ここに見ることができます。 そして、これは、さながら、イス取りゲームのようでもあります。

検索エンジンでの上位表示を実現させるには、そこに力を注ぎ込むだけの体力が必要です。 しかし、これは消耗戦であり、体力が続かず事業存続に支障を来す翻訳会社だって出てくるでしょう。 それが自由主義経済における競争原理であり、弱い翻訳会社は淘汰されるのは当然のことなのかもしれません。 翻訳サービス合同会社は、この検索エンジンでの上位表示という消耗戦よりは、むしろ、登記簿謄本の翻訳などのニッチな翻訳サービスに特化することで進む考えですが、それにしても、翻訳会社間の厳しい競争が今後も暫く続くとなると、経営サイドとしては憂鬱です。

翻訳サービス合同会社代表 たぶき

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